ダイエットやデトックス効果が高いとされるプーアル茶ですが、「ダイエット効果があるなら副作用はないの?」と気になっている人もいますよね。
結論から言うと、プーアル茶には副作用はありません。
さまざまな効能があるといっても、プーアル茶は薬ではなくお茶です。一般的にプーアル茶は食品として輸入されています。副作用があるものは食品として認可されませんから、プーアル茶には副作用がないと断定できるでしょう。
しかし、いくら副作用がないといっても、飲む量や体質などによっては頻尿や下痢などの症状が出ることもあります。ほとんどの人には該当しませんが、人によっては体調不良になる恐れがあるのです。
そこでこの記事では、プーアル茶を飲むことで起こりうる体調不良の症状と原因について、エビデンスをもとに解説していきます。
▼この記事で分かること
- プーアル茶に副作用がない根拠
- 副作用と間違えやすい症状
- プーアル茶を飲んで体調不良となる3つの原因
- プーアル茶を安心して飲むための対処法
この記事を最後までお読みいただくと、プーアル茶に対して持っていたネガティブな気持ちがなくなるはずです。安心してプーアル茶を飲み続けるためにも、ぜひ最後までお読みになって下さいね。
こちらのページで「静岡県産の”国産プーアール茶”」を紹介していますのでご覧ください。
1. プーアル茶の副作用とは?
冒頭でお話したように、プーアル茶には副作用はありません。
しかしごく稀ですが、プーアル茶を飲んで体調不良になったという人もいます。
そこでこの章では、
●プーアル茶に副作用がない根拠
●副作用と疑われる症状
についてエビデンスをもとに解説していきます。
1-1.プーアル茶に副作用はない
プーアル茶は中国茶の種類のひとつです。ダイエット効果が期待できるとして人気がありますが、ダイエット飲料ではありません。
プーアル茶は緑茶やウーロン茶と同じお茶の樹から作られます。あくまでお茶ですから、もちろん副作用はありません。
確かなエビデンスとして2つの論文をご紹介しましょう。
1つ目はプーアル茶と運動プログラムの併用による痩身効果を研究した論文です。
この論文の中では、医師が<プーアル茶を摂取した被験者に副作用は出ていない>と認めています。
2つ目のエビデンスとして黒茶(プーアル茶)の研究論文の下記記述が挙げられます。
一方、その安全性は長年の飲用、特に中国の西北少数民族の毎日の大量の飲用、年間消費量は一人あたり5kg以上、多い場合は10kg以上にも達することからも確証できる。また、科学実験でも黒茶の安全性は確かめられている。
引用元:黒茶-微 生物発酵を取り入れた茶
この2つの論文からも、プーアル茶には副作用がないと断定できるでしょう。
1-2.副作用と間違えやすい症状
プーアル茶には副作用がないとはいえ、中には飲用することで次のような症状が出る人もごく少数ですがいます。
・頻尿・不眠・胃もたれ・貧血 |
これらの症状が出ると「副作用では?」と考えがちですが、ほとんどの場合は「飲む量とタイミング」によるものです。症状の原因については次の章で詳しく解説していきます。
2. プーアル茶を飲んで体調不良になる3つの原因
プーアル茶を飲んで体調不良になった場合、プーアル茶に含まれる成分が原因と考えられます。具体的には次の3つです。
●カフェイン
●タンニン
●香料や添加物などの混ぜ物
1つずつ解説していきます。
2-1.カフェイン
1つ目の原因は「カフェイン」です。
プーアル茶に含まれるカフェインは少量ですが、飲む量やタイミング、体調などによって体の不調につながる可能性があります。
プーアル茶を含む嗜好飲料のカフェイン量は次のとおりです。
飲み物の種類 | 100mlあたりのカフェイン量目安 |
プーアル生茶 | 20mg |
プーアル熟茶 | 15mg |
玉露 | 120mg |
コーヒー | 60mg |
コーラ | 22mg |
緑茶 | 20mg |
紅茶 | 30mg |
ウーロン茶 | 20mg |
プーアル茶のカフェイン量は、緑茶やウーロン茶と大体同じくらいです。
コーヒーと比較するとおよそ3分の1程度のカフェイン量ですから、比較的少なめと言えます。
プーアル茶は発酵方法などの違いから、生茶と熟茶の2つに分類されます。
日本で流通しているプーアル茶の多くは熟茶ですが、最近ではインターネットを通じて生茶も手軽に購入できるようになりました。
プーアル茶は種類だけでなく、熟成期間や方法でカフェイン量が異なるため、商品ごとの確認が必要です。パッケージにカフェイン量の記載がない場合は、上記の目安となる数値を参考に考えましょう。
カフェインの安全な摂取量は以下のとおりです。
成人(1回の摂取量) | 3mg/kg |
成人(1日の摂取量) | 5.7mg/kg |
妊婦(1日の摂取量) | 200mg未満 |
理論上は体重50kgの大人であれば、
●一度にプーアル熟茶を10杯
●一日最大で約14杯
飲めることになります。
しかし次の2つの理由から、上限に近い量を飲むことはおすすめできません。
●カフェインの一日当たりの摂取許容量は個人差が大きく、世界的に設定されていない
●プーアル茶以外の飲み物や食品からカフェインを摂取すると、過剰摂取になる恐れがある
カフェイン耐性は一人ひとり異なりますから、実際に飲んでみて体調に影響が出ない量にしましょう。
プーアル茶のカフェインについては、「プーアル茶のカフェイン量は?他のお茶との比較とプーアル茶の効能一覧」の記事で詳しく解説しています。気になる人はこちらもあわせてご覧ください。
2-2.タンニン(カテキン)
2つ目の原因はプーアル茶に含まれる「タンニン(カテキン)」です。
タンニンはポリフェノールの一種で、その多くがカテキン類とされています。
タンニンはカテキンですから、
●活性酵素除去作用
●抗菌・殺菌作用
●抗ウイルス作用
●抗アレルギー効果
のような効果が期待できる反面、「鉄の吸収を妨げる」というマイナス面もあります。
プーアル茶に含まれるタンニンは緑茶に比べるとかなり少ないのですが、飲む人の体質や体調によって耐性が異なります。
鉄不足になりやすい妊娠中の女性や、貧血気味の人は摂取量に気をつけましょう。
2-3.香料や添加物などの混ぜ物
3つ目の原因は「香料や添加物などの混ぜ物」です。
プーアル茶は独特の香りがあり、「飲みにくい」「苦手」とする人もいることから、商品によっては人工香料や添加物などが混ざっている物もあります。
使用されている香料や添加物などの成分については、商品の製造元ごとに異なるので、一概には言えません。それぞれ問い合わせないと分からないのが実情です。
そのため敏感な人やアレルギー体質の人は特に注意しましょう。
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3. 副作用が心配な人はどうすればいい?4つの対処法
これまでお話してきたように、プーアル茶は副作用がなく、安全に飲めるお茶です。
しかし体質や体調、また飲む量やタイミングによっては、何らかの症状が出る可能性があります。
体への影響が気になる人はこの章でご紹介する4つの対処法を実践すると、さらに安心して飲むことができるでしょう。
3-1.飲む量は1日6杯を目安にする
1つ目の対処法は「飲む量は1日6杯を目安にする」ことです。
プーアル茶には副作用はありませんが、これまでお話したようにカフェインが少量含まれます。
カフェイン耐性には個人差が大きいため、気になる人はできるだけ摂取量を抑えましょう。
ではさっそく先ほどご紹介した「カフェインの安全な摂取量」を目安に、控えめな摂取量を算出していきます。
成人(1回の摂取量) | 3mg/kg |
成人(1日の摂取量) | 5.7mg/kg |
妊婦(1日の摂取量) | 200mg未満 |
カフェインの悪影響を最小限にするためには、妊婦の摂取量を目安に設定するといいでしょう。妊婦の摂取量から計算すると、コーヒーカップ1杯(150ml)の場合、一日8杯以下となります。食事やそのほかの飲み物からカフェインを摂取する可能性を考えて、一日6杯を目安にすると安心です。
3-2.食前や就寝前は避ける
2つ目の対処法は「食前や就寝前は避ける」ことです。
プーアル茶に含まれる成分には、カフェインとリパーゼがあります。
カフェインは先にお話ししたように覚醒作用があり、就寝前に飲むと睡眠に悪影響を及ぼす恐れがあるものです。
カフェインの持続時間は個人差がありますが、一般的には2~4時間とされています。睡眠への影響を考えるなら、プーアル茶を飲むのは就寝4時間前までにしましょう。
また、消化酵素のリパーゼは、中性脂肪を分解する役割があります。
そのため、中には「食前にたくさん飲むとダイエット効果が高まるのでは?」と考える人もいるかもしれません。
結論から言うと、食前にプーアル茶をたくさん飲むのはNGです。
なぜならリパーゼは消化を促進する作用があるので、食前に大量に飲むと胃に負担がかかりやすくなるからです。食前に飲むなら、コップ1杯程度にしましょう。
プーアル茶には胃もたれを防ぐ効果もありますから、食事中や食後に飲むのがおすすめです。
良いタイミング | 避けるべきタイミング |
・起床後・食事中や食後・リラックスしている時 | ・食前(大量でなければOK)・就寝前・薬を飲むとき |
3-3.低カフェインやノンカフェインのプーアル茶を選ぶ
3つ目の対処法は「低カフェインやノンカフェインのプーアル茶を選ぶ」ことです。
プーアル茶を飲んで体調が思わしくない場合、その多くはカフェインが原因と考えられます。
そのため「たくさん飲みたい」「カフェインの影響が気になる」人は、低カフェインやノンカフェインのプーアル茶を選ぶと安心です。
当ブログを運営す荒畑園では、カフェイン量を50%まで抑えた低カフェインタイプのプーアル茶もあります。国産プーアル茶「茶流痩々(さりゅうそうそう)」の低カフェインタイプは、授乳中のママや子供も安心して飲むことができます。
ノンカフェイン、低カフェインタイプのプーアル茶を選ぶと、量やタイミングをあまり気にせず飲めるのでとても便利です。
3-4.製造過程がしっかりしているプーアル茶を選ぶ
近年ではプーアル茶はスーパーやデパートなどの店頭だけでなく、ネットショップなどでも手軽に購入できるようになりました。
基本的に国内で流通しているプーアル茶は安全と考えられますが、副作用が心配な人は製造過程を公開している会社の商品を選ぶことをおすすめします。
プーアル茶は茶摘み後、発酵や熟成をさせるため、衛生管理が行き届いているかで品質に差が出るからです。衛生管理が不十分なプーアル茶には、不要な添加物が混ぜられている可能性もあります。
衛生管理がしっかりしているかどうかで健康リスクが変わるため、副作用が心配な人やアレルギー体質の人は、信頼できるお店でプーアル茶を購入しましょう。
信頼できるお店とは、情報を多く公開している会社です。
製造方法や衛生管理、品質に自信がある会社ほど、ホームページやYoutubeなどで情報を公開しています。どこでも買えるからこそ、どこで買うかを見極める必要があります。
まとめ
この記事ではプーアル茶の副作用について解説しました。
最後に記事のおさらいをしましょう。
プーアル茶は副作用がなく、誰でも安全に飲めるお茶です。
しかし飲む量や体質などによっては、以下のような症状が出ることもあります。
▼プーアル茶を飲むことで出る可能性のある症状
・頻尿・不眠・胃もたれ・貧血 |
上記のような症状が出る原因は、次の3つが考えられます。
▼プーアル茶を飲んで体調不良になる原因
・カフェイン・タンニン(カテキン)・香料や添加物などの混ぜ物 |
副作用が心配な人は以下の4つの対処法を実践するといいでしょう。
▼副作用が気になる時の対処法
・飲む量は一日6杯目を目安にする・食前や就寝前は避ける・低カフェインやノンカフェインのプーアル茶を選ぶ・製造過程がしっかりしているものプーアル茶を選ぶ |
プーアル茶は飲む量やタイミングさえ守れば、ダイエットだけでなく、健康維持や体調管理にも役立ちます。毎日を楽しく過ごすためにも、ぜひ上手にプーアル茶を取り入れて下さいね。