国産プーアール茶

プーアル茶は糖尿病改善に有効!その理由とおすすめの人を解説

「プーアル茶を飲むと糖尿病が改善すると耳にしたけど、本当なのだろうか?」

この記事を読んでいる方は、このような疑問を持っているのではないでしょうか。

詳しくは後述しますが、プーアル茶は糖尿病の改善する効果を持つことが研究結果によって明らかになっています。はっきりとしたメカニズムは解明されていないものの、以下の理由により糖尿病が改善すると考えられているのです。

糖尿病の方にとってプーアル茶は日常生活の中で補助食品として活用できるといえますが、特におすすめできるのは次のような人です。

この記事では、プーアル茶の糖尿病改善効果について以下の内容をまとめて説明していきます。

・プーアル茶の糖尿病改善効果についての研究

・プーアル茶で糖尿病が改善すると考えられている理由

・プーアル茶と緑茶の糖尿病改善効果の比較

・プーアル茶の摂取を特におすすめできる人

・プーアル茶を糖尿病の方が選ぶときのポイント

・プーアル茶の糖尿病改善効果を発揮する飲み方

・プーアル茶を糖尿病の方が飲むときに注意すべきこと

この記事を読んでいただくと、

◎プーアル茶がなぜ糖尿病改善に効果があるのか

◎プーアル茶はどのような人が摂取すると良いのか

◎プーアル茶を取り入れた糖尿病改善はどのように行うと良いか

をお分かりいただけます。プーアル茶の糖尿病改善効果が気になる方、糖尿病改善にプーアル茶を取り入れることに興味のある方はぜひ参考にしてください。

1. プーアル茶の糖尿病改善効果について

冒頭でも説明しましたが、プーアル茶には糖尿病を改善させる効果があることが分かっています。その理由としては、専門家によって

1. プーアル茶の血糖値低下作用とインスリンの抑制作用が糖尿病改善に有効

2. プーアル茶は糖尿病合併症「糖尿病腎症」の予防にも有効性がある

ということが発表されているからです。詳しく見ていきましょう。

1-1. プーアル茶のインスリンの抑制作用と血糖値低下作用が糖尿病改善に有効

プーアル茶にはインスリンの抑制作用と血糖値の低下作用があり、これらの作用が糖尿病改善に有効であるという研究結果が発表されています。

そもとも糖尿病というのは、エネルギーとなる糖を細胞まで送るインスリンが十分に働かないことで、血中に糖があふれてしまう病気です。インスリンが十分に働かなくなる原因としては、

1. インスリンに分泌障害がある

(分泌が遅れて高血糖になる/過剰に分泌されてしまい、次第に分泌しなくなる)

2. インスリンがうまく働かなくなる

(インスリンが十分に分泌されていても、反応が鈍くなる)

の2つがあり、これらが影響すると糖尿病になります。

つまり、インスリンが正常に働けば血中に糖があふれることはなくなり、糖尿病の改善につながるのですが、この有益性があると発表しているのが国立研究開発法人・科学技術振興機構が運営する科学技術情報サイトに掲載されている文献『プーアル茶の水抽出物の血糖降下作用』です。

研究の内容 糖尿病の治療薬と予防薬の開発を目的に、2型糖尿病のマウスにプーアル茶の水抽出物による経口グルコース負荷試験を行った
研究結果 血糖値が低下し、インスリンレベルも抑制された

参考:プーアル茶の水抽出物の血糖降下作用| 文献情報 | J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター

糖尿病は、以下の2種類に分かれます。

糖尿病の種類 特徴 原因
1型糖尿病 インスリンがほとんど分泌されなくなることで高血糖になる糖尿病 膵臓機能の低下
2型糖尿病 ①インスリンの分泌がされにくくなる②インスリンの分泌はあっても十分に 働かない
の2つが生じることで高血糖になる糖尿病
肥満や食べ過ぎ、運動不足、遺伝的な影響など

改善の有益性の研究結果は運動や食事療法によって改善可能な2型糖尿病に対するものですが、プーアル茶は日常生活において実践する糖尿病改善策の一助となり得ることが証明されたのです。

1-2. プーアル茶は糖尿病合併症「糖尿病腎症」の予防にも有効性がある

プーアル茶は、糖尿病合併症の1つ「糖尿病腎症」の予防にも有効性があるとの研究結果もあります。糖尿病腎症というのは、高血糖の状態が長く続くことによって腎臓が傷む病気です。

国立研究開発法人・科学技術振興機構が運営する科学技術情報サイトに掲載されている文献『プーアル茶による高度糖化最終産物生成の阻害は実験的糖尿病性腎障害進行を改善する』では、次のような研究結果を公表しています。

研究の内容 遺伝性肥満を持つ若い①プーアル茶を処方したマウス②2型糖尿病治療薬を処方したマウス③肥満遺伝子を持たないマウスの3匹を使い、プーアル茶の効果を調査
研究結果(8週間後) ①の血糖値は高いままだったが、食後15分で急激に低下し、腎障害が抑制された

参考:プーアル茶による高度糖化最終産物生成の阻害は実験的糖尿病性腎障害進行を改善する | 文献情報 | J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター

腎臓の障害を抑制する働きがプーアル茶にあり、それは糖尿病腎症を防ぐ効果を期待でき、糖尿病腎症患者の助けとなる補助食品となり得ると発表しているのです。

2. プーアル茶が糖尿病改善に効くと考えられている理由2つ

プーアル茶が糖尿病の改善に効く明確なメカニズムは分かっていないものの、有効であると考えられている理由は2つあります。

2-1. 「テアデノール」と「サポニン」がインスリンの働きを高める

まず1つ目の理由は、プーアル茶に含まれる「テアデノール」と「サポニン」という成分が、インスリンの働きを高めるというものです。

なぜこの2つの成分がインスリンの働きを高めるのに有効なのかを、1つずつ説明していきます。

2-1-1. プーアル茶独自のポリフェノール「テアデノール」

テアデノールは、プーアル茶に含まれる独自のポリフェノールです。肥満の原因となる内臓脂肪と中性脂肪を減らしたり、コレステロールを低下させたりする効果があるといわれている成分で、その効果は静岡県袋井市の発酵技術開発会社・RIVERSONによる研究でも実証されています。

糖尿病の原因である高血糖を引き起こすインスリンの働きの低下は、肥満が一因としてあります。テアデノールには前述した通り肥満の原因を解消する働きがあるため、インスリンの働きを高める効果を期待できるのです。

さらに、テアデノールには

・脂肪を減少させる

・インスリンの効果を高める

といった働きを持つ「アディポネクチン」というホルモンを活性化させるという研究結果も、国立大学法人佐賀大学 産学・地域連携機構から発表されています。

糖尿病の一因に肥満がある場合、テアデノールを含むプーアル茶を飲めば、脂肪を減らしてインスリンの働きを高め、高血糖を改善させることを期待できると考えられているのです。

2-1-2. プーアル茶の苦み成分「サポニン」

サポニンは、プーアル茶の苦み成分です。

サポニンには様々な健康効果があることが分かっていますが、その1つに肥満を予防する働きがあります。前述した、脂肪の減少とインスリンの働きを高めるアディポネクチンを活性化する働きがサポニンにもあるといわれているのです。

つまり、サポニンには

・インスリンの働きを妨げる肥満の解消

・インスリンの効果を高めるサポート

といった働きがあるということができます。プーアル茶に含まれるテアデノールとの相乗効果によって、より効果的に糖尿病を改善できると考えられているのです。

2-2. 「カテキン」が血糖値の上昇を抑える

2つ目の理由は、プーアル茶に含まれる「カテキン」が血糖値の上昇を抑えるというものです。

カテキンはお茶に含まれるポリフェノールの一種です。カテキンにも様々な健康効果があるといわれていますが、その1つに血糖値の上昇を抑制するというものがあります。

カテキンの血糖値の上昇を抑制する効果は、独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構の研究で明らかになっています。

研究の内容 ①1型糖尿病のマウスにカテキンとブドウ糖を 経口投入②高血糖を誘発したラットに茶抽出物を 尾静脈投与
研究結果 ①血糖値が著しく低下した②血糖値が降下した

参考:2.機能性成分・活用性等調査-各種機能性成分を有した国産農作物-|独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構

農業・食品産業技術総合研究機構は、カテキンは1型糖尿病はもちろん、糖尿病の多くを占める2型糖尿病の改善効果も期待できると発表しています。

血糖値は、食べ物を摂取すると

1. 食べ物の糖が口から入る

2. 血糖値が上がる(血液中に糖が増える)

3. 膵臓(すいぞう)からインスリンが分泌される

4. インスリンが血液中の糖を細胞に送り込む

5. 血糖値が下がる(血液中の糖があふれない)

といった流れで上昇と低下が起こります。糖尿病を改善するためには、上記2の食後において血糖値の上昇を抑えることが重要になります。糖尿病というのは高血糖の状態のため、食後において血糖値がさらに上昇してしまうとインスリンの働きが低下してしまうからです。

糖尿病の改善には、食後の血糖値を抑えてインスリンの働きを高めることが重要になります。プーアル茶に含まれるカテキンは、インスリンの働きを高めることにつながる、食後の血糖値の上昇を抑える効果を期待できると考えられているのです。

3. プーアル茶と緑茶の糖尿病改善効果を比較

ここまで、プーアル茶の糖尿病改善効果について、その研究結果と改善効果がある理由を説明してきました。

しかし、実はプーアル茶以外にも糖尿病を改善する効果があるといわれているお茶があります。それは緑茶です。この記事をお読みになっている方の中にはそのことを耳にしていて、プーアル茶と比べると何が違うのか疑問に感じているかもしれませんね。

ここで、糖尿病改善効果があるといわれる緑茶とプーアル茶を比較してみます。「2. プーアル茶が糖尿病改善に効くと考えられている理由2つ」で取り上げた、プーアル茶のダイエット効果を実証する

1. テアデノール

2. サポニン

3. カテキン

の3つの成分が緑茶に含まれているかを見てみましょう。

サポニンとカテキンといったお茶全般に含まれている成分は、緑茶とプーアル茶に共通して含まれています。

しかし、テアデノールは緑茶には含まれていません。なぜなら、緑茶は発酵茶ではないからです。プーアル茶のような後発酵茶(微生物発酵茶)にテアデノールは含まれます。

テアデノールとサポニン、カテキンが含まれているかどうかで糖尿病改善効果があるとは判断できませんが、糖尿病を引き起こす一因である肥満の解消を見込めるという研究結果が出ているテアデノールを含むプーアル茶は、緑茶と比べるとその効果は高いといえます。

4. プーアル茶の摂取を特におすすめできる人

プーアル茶は糖尿病改善効果があるとの研究結果が出ているため、糖尿病の方にとっては日常生活の中で補助食品として活用できるといえますが、特におすすめできるのは次のような人です。

4-1. 肥満を合併している

プーアル茶で糖尿病を改善するのに特に向いている人の特徴1つ目は、肥満を合併している人です。

肥満を合併している方は、担当医師から減量を求められている方もいるかもしれません。減量する方法としては運動や食事の見直しがありますが、これらの対策に加えてプーアル茶の摂取を取り入れるとダイエット効果を期待できます。

プーアル茶にダイエット効果を期待できる理由は、以下の通りです。

理由 詳細
テアデノールが脂肪を減少させる 中性脂肪と内臓脂肪が減り、体重が減少する効果を期待できる
重合ポリフェノールが脂肪を外に出す 便中の脂肪排泄量が増加する効果を期待できる
没食子酸(ぼっしょくしさん)が脂肪の吸収を抑える 胆汁と結合して脂肪の吸収を抑える効果を期待できる

上記を見てお分かりいただけるように、プーアル茶には脂肪を減少させるテアデノールの他に、脂肪にアプローチする成分が2つ含まれています。摂取すれば、肥満の一因として挙げられる脂肪の蓄積が解消される可能性が高いのです。

もちろん、プーアル茶を飲むだけでは肥満を解消できませんが、肥満を合併している方のダイエットをサポートする飲料として活用することは有効といえます。

プーアル茶のダイエット効果については「プーアル茶はダイエットに効く!その理由3つと選び方・飲み方を解説」の記事で詳しく説明していますので、減量をしたい方はご覧になってみてください。

4-2. 高血圧症を持っている

2人目の特徴は、高血圧症を持っている人です。特に、肥満が原因で高血圧症にかかっている人におすすめできます。

「高血圧症の改善には、減塩が良いのでは?」と思われる方もいるかもしれませんが、プーアル茶には高血圧症を改善する効果も期待できます。

なぜなら、プーアル茶に含まれるテアデノールが肥満を解消させる効果を持つからです。プーアル茶を日常生活で取り入れれば、肥満が原因の高血圧症の改善につながります。

さらにいうと、動脈硬化の予防も可能になります。糖尿病の方は動脈硬化になりやすいといわれており、その一因は高血圧症です。今高血圧症であれば、動脈硬化になる前に治した方が体への悪影響を減らすことができるのです。

国立研究開発法人・国立循環器病研究センターは、「肥満を治す」ことを高血圧症を改善する重要なことの1つに挙げています。高血圧症を治すにはプーアル茶以外の対策も必要ですが、原因の1つである肥満を解消する手段としてプーアル茶を飲むことは効果的といえるのです。

4-3. 便秘を発症している

3人目の特徴は、便秘を発症している人です。糖尿病にかかっている方は便秘になりやすく、その便秘が糖尿病合併症として診断された方もいるのではないでしょうか。

プーアル茶を飲むことと便秘の解消がつながらないと思う方もいるかもしれませんが、プーアル茶には便秘を改善する効果もあります。その理由は、次の通りです。

理由 詳細
マグネシウムが排便をスムーズにさせる マグネシウムには便を柔らかくする働きがある
カテキンが腸内環境を整える カテキンには、腸内環境を整えるための・腸内の悪玉菌を殺菌し、増殖を防ぐ・腸内の善玉菌の増殖を促進するといった働きをする
黒麹菌が善玉菌を増やす プーアル茶を製造するのに使われる黒麹菌には善玉菌を増やす働きがある

上記を見てお分かりいただけるように、プーアル茶には便秘の解消につながる成分が3つ含まれているのです。プーアル茶を飲むだけで便秘を解消できるわけではありませんが、便秘改善を助ける飲料として飲むことは有効といえます。

プーアル茶のダイエット効果については「プーアル茶は便秘解消しやすい!その理由とおすすめできる人を解説」の記事で詳しく説明していますので、便秘を解消したい方はご覧になってみてください。

5. プーアル茶を糖尿病の方が選ぶときのポイント

お店や通販などで販売されているプーアル茶であれば、「2. プーアル茶が糖尿病改善に効くと考えられている理由2つ」で説明したような効果を得やすいといえます。

しかし、より健康的に糖尿病を改善するには、品質管理が行き届いているプーアル茶を選ぶことをおすすめします。プーアル茶の安全性が実証されていなければ、健康的に糖尿病を改善できません。

プーアル茶には、主に国産と中国産があります。国産であれば、

残留農薬検査(食品に農薬が残っていないかをチェックする検査)の実施済

ポジティブリスト(安全性が評価された物質の使用量や溶出量をリスト化したもの)のチェック済

といったように品質管理が行き届いていることがほとんどですが、中国産は注意しなければならない場合もあります。雑菌が混入されているケースもあり、安全性が不安定なこともあるからです。

もちろん、海外産のプーアル茶全てに当てはまることでありませんが、もし中国産のプーアル茶を選ぶのであれば、

・残留農薬検査の実施済であるか

・ポジティブリストのチェック済であるか

・衛生管理が徹底された工場で製造されているか

(無菌室のプーアル茶専用工場で作られているか など)

といったことを商品の公式ページなどでチェックしてから購入すると良いでしょう。

なお、荒畑園がご提供しているプーアル茶「茶流痩々(さりゅうそうそう)」は、お客様に安心してお飲みいただくために、温度と湿度、そして衛生を徹底管理できる自社の茶葉発酵クリーンルーム(無菌室)で、プーアル茶を製造しています。

 

中国産プーアル茶とは異なり苦みが少なく、毎日無理なくお飲みいただけますので、ご興味があればぜひ一度お試しください。

荒畑園の「茶流痩々」について詳しくはこちら

6. プーアル茶の糖尿病改善効果を発揮する飲み方

プーアル茶を好きなときに飲むだけでは、糖尿病を効果的に改善できません。プーアル茶の糖尿病改善効果を発揮させるための飲み方があります。

・プーアル茶を飲むタイミング

1. 血糖値をコントロールするなら「食事前」

2. 肥満を解消するなら「食事中」

3. 食事中に摂取できなかったら「食後2~3時間以内」

・プーアル茶を飲む量は「1日1リットルが目安」

それぞれ詳しく説明していきましょう。

6-1. プーアル茶を飲むタイミング

プーアル茶を飲むタイミングは、次の3つがあります。

1. 血糖値をコントロールするなら「食事前」

2. 肥満を解消するなら「食事中」

3. 食事中に摂取できなかったら「食後2~3時間以内」

6-1-1. 血糖値をコントロールするなら「食事前」

血糖値をコントロールするなら、プーアル茶を食事前に飲むのが良いです。

糖尿病の改善方法の1つに食事療法による血糖コントロールがありますが、その血糖コントロールのサポートをするのがカテキンです。カテキンは血糖値の上昇を抑える効果があることは「2-2. 「カテキン」が血糖値の上昇を抑える」で説明した通りですが、その効果が発揮されるのが食後といわれています。血糖値は食後に上昇するため、抑制させるには食事の前にプーアル茶を飲むと効果を実感しやすくなるのです。

ここで、「食事と一緒に飲んではならないの?」と思われる方もいるかもしれませんね。

プーアル茶は、食事と一緒に飲んではならないわけではありません。次の項目で説明することですが「肥満を解消しながら糖尿病を改善したい」という場合には食事と一緒にプーアル茶を飲むのが良いです。

ただ、血糖値のコントロールをするためには、食前に飲むのが効果的です。カテキンの血糖値の上昇を抑制する効果を引き出すためにも、食事をする前にプーアル茶を飲むことをおすすめします。

6-1-2. 肥満を解消するなら「食事中」

肥満を解消しながら糖尿病を改善したい場合は、プーアル茶は食事中に飲むと効果的です。

プーアル茶には脂肪の吸収を抑える没食子酸が含まれており、ダイエットに効果を発揮するのは「4-1. 肥満を合併している」で触れた通りです。

食べ物で得た脂肪は体内で中性脂肪となってエネルギーとして消費されますが、エネルギーとして消費されなかった場合は内臓脂肪となって蓄積されてしまいます。食事と一緒にプーアル茶を飲めば、内臓脂肪の一因となる食べ物の脂肪の吸収を抑制し、内臓脂肪がさらに蓄積されるのを防ぐことが可能になります。

「運動をしたり、脂肪分を摂らなかったりすれば、脂肪が蓄積されることはないのでは?」と思われるかもしれませんが、脂肪が過度に少ないのは健康上良くありません。脂肪不足になると、

・エネルギー不足となり疲れやすくなる

・免疫力が下がる

・脂肪によって溶けて吸収されるビタミンA/D/E/Kを吸収しにくくなり、

 ビタミン欠病症のリスクが高まる

(例:ビタミンA不足 → 暗い場所や夜になると視力が悪くなる(夜盲症)など)

といったような生活に支障をきたす症状が起こる恐れがあるため、摂取は必須です。

生きていくために必要な脂肪を摂りながら、余分な脂肪は蓄積させないためには、プーアル茶は食事と一緒に飲むのがおすすめです。

6-1-3. 食事中に摂取できなかったら「食後2~3時間以内」

肥満を解消して糖尿病を改善させたい場合、プーアル茶は食事と一緒に飲むのが効果的ですが、食事内容によっては他の飲み物を摂りたいときもあるかもしれません。そんなときにプーアル茶を飲む良いタイミングは、食後2~3時間以内です。

体内に取り込まれた食べ物は平均2~3時間かけて消化していくため、食後2~3時間は体の中に食べ物が残っています。このときにプーアル茶を飲めば、前述したような脂肪の吸収を抑える効果を期待できます。

食事でプーアル茶以外の飲み物を摂ったとき、あるいは飲み忘れてしまったときは、食後2~3時間以内にプーアル茶を飲むようにしましょう。

6-2. プーアル茶を飲む量

プーアル茶を飲む量の目安は、1日1日リットルです。

1リットルを目安に飲む理由は、プーアル茶に含まれるカフェインの作用が関係してきます。カフェインは、

・眠気を覚ます

・集中力を高める

・利尿作用を高める

といった働きを持ちますが、一定の量を超えて摂取してしまうと、

・めまい

・心拍数の増加

・興奮

・不安

・震え

・不眠症

・下痢

・吐き気

といったような症状を引き起こす恐れがあるため、摂取量には注意したい成分です。

内閣府法人・食品安全委員会が公表している食品安全委員会ファクトシート・食品中のカフェインでは、体への悪影響がないカフェインの最大摂取目安量として、健康な成人の場合は1日400ミリグラムと定めています。

プーアル茶に含まれるカフェインの含有量は、以下の通りコーヒーの3分の1程度ではあるため、2リットルまでは摂取しても問題はないといえます。

【コーヒーとプーアル茶のカフェイン含有量(単位:mg)】

  1杯(200ml) 2杯(400ml) 3杯(600ml) 4杯(800ml) 5杯(1000ml)
コーヒー 120 240 360 480 600
プーアル茶 40 80 120 160 200

しかし、日頃から摂っている食品や飲料からカフェインを摂取している場合もあることを忘れてはなりません。プーアル茶を1日2リットル飲み、カフェインの最大摂取目安量を摂ってしまうと過剰摂取となる恐れがあります。

プーアル茶1リットルのカフェイン含有量は、体に悪影響のない量の半分ではありますが、過剰摂取を防ぐためにも1日1リットルを目安に飲むのが良いといえます。一気に1リットル飲むのではなく、1日3回の食事ごとに1杯ずつといったように、小分けにして飲むのがおすすめです。

カフェインの過剰摂取が心配な場合は、低カフェインタイプのプーアル茶を飲むと良いでしょう。

購入したプーアル茶に摂取目安量の記載があれば、その目安に従って飲むことをおすすめします。

7. プーアル茶を糖尿病の方が飲むときに注意すべきこと3つ

最後に、プーアル茶を糖尿病の方が飲むときの注意点3つを説明します。

1. 違和感を覚えたら摂取を止める

2. プーアル茶だけで改善しようとしない

3. 妊婦さんは1日1リットル以内に抑える

上記は、健康的に糖尿病を改善するために大切なことです。1つずつ見ていきましょう。

7-1. 違和感を覚えたら摂取を止める

プーアル茶は、糖尿病にかかっている全ての方に合っている飲み物とは限りません。飲んでみて、少しでも違和感を覚えたら摂取を止めましょう。

品質管理が徹底して行われているプーアル茶であれば、摂取目安量を守れば安心して飲めますが、体質によっては副作用が生じる恐れもあります。

・胃痛を引き起こす

・下痢が生じる

といった副作用があるといわれているため、全ての人に該当するわけではありませんが胃腸が弱い人は注意が必要です。

 

プーアル茶の副作用については、「プーアル茶には副作用があるの?体調不良になる3つの原因と対処法」の記事で詳しく説明していますので、気になる方はプーアル茶を飲む前に一読することをおすすめします。

7-2. プーアル茶だけで改善しようとしない

プーアル茶を飲むだけで糖尿病を改善しようとしないようにしましょう。

プーアル茶は糖尿病を改善する効果があるのは、研究結果も出ているため確かなことですが、その効果は運動や食事療法といったプーアル茶の摂取以外の改善策を行って得られるものです。糖尿病を改善する補助飲料としてプーアル茶を取り入れる姿勢が重要になります。

担当医師からアドバイスされた運動や食事療法も必ず実践し、糖尿病を改善していきましょう。

7-3. 妊婦さんは1日1リットル以内に抑える

この記事をお読みになっている方の中には、妊娠糖尿病と診断された妊婦さんもいるのではないでしょうか。妊娠糖尿病は糖尿病には至っていないものの、高血糖となっている症状のため血糖コントロールを求められている人もいるかもしれません。

そんな妊婦さんにとってもプーアル茶は効果的ですが、取り入れる場合は1日1リットル以内に抑えるのが良いです。

内閣府法人・食品安全委員会が公表している食品安全委員会ファクトシート・食品中のカフェインでは、WHO(世界保健機関)が定めている妊婦さんの場合のカフェイン摂取許容量は1日180~240ミリグラムと公表しています。このカフェイン量は、プーアル茶1リットルに相当します。

ただ、「6-2. プーアル茶を飲む量」で説明したように、他の食事や飲料からカフェインを摂取している場合もあるため、プーアル茶を1リットル飲んでしまうと過剰摂取となる恐れがあります。妊婦さんがカフェインを過度に摂ってしまうと、胎児が低体重で生まれてしまうといった発育に悪影響を及ぼすこともあるため注意しなければなりません。

プーアル茶を飲むのであれば1日1リットル以内に留め、カフェインの過剰摂取が心配であれば低カフェインタイプのプーアル茶を飲むのがおすすめです。

プーアル茶を飲むときに他に注意したいことはこちらの記事をチェック!
「プーアル茶で注意すべきことは?熟茶と生茶の違いから注意点まで解説」

まとめ

プーアル茶には糖尿病の改善する効果があるとの研究結果があります。はっきりとしたメカニズムは解明されていませんが、以下の理由により糖尿病が改善すると考えられています。

プーアル茶は糖尿病の方に有効といえますが、特におすすめできるのは次のような人です。

プーアル茶で糖尿病を健康的に改善するためには、品質管理が行き届いているプーアル茶を選ぶのが良いです。

プーアル茶で健康的に糖尿病を改善するには、

・プーアル茶を飲むタイミング

1. 血糖値をコントロールするなら「食事前」

2. 肥満を解消するなら「食事中」

3. 食事中に摂取できなかったら「食後2~3時間以内」

・プーアル茶を飲む量は「1日1リットルが目安」

といった飲み方が有効ですが、次の3点も注意しながら摂取することが大切です。

1. 違和感を覚えたら摂取を止める

2. プーアル茶だけで改善しようとしない

3. 妊婦さんは1日1リットル以内に抑える

この記事が糖尿病の症状を改善させる一助となれば幸いです。

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