べにふうきとは、紅茶用に日本で品種改良されたお茶の木の品種のひとつです。
日本で育てられていたお茶の木は、緑茶用の品種だけだったため、日本の気候でも育つ紅茶用の茶の木を作ろうと品種改良されて生まれました。
紅茶にすると香りが高く、とてもおいしいお茶になります。
そんなべにふうきですが、べにふうきの葉で作ったお茶が、アレルギー症状を緩和する効果があることがわかり、注目を集めています。
花粉症やハウスダストなどによる通年性アレルギー性鼻炎などによる、鼻水、目のかゆみなどの症状を緩和してくれるのです。
しかし、べにふうきは紅茶用に開発された品種でありながら、実は紅茶にしてしまうとアレルギー緩和効果が失われてしまいます。
せっかくアレルギー緩和効果を狙ってべにふうきを飲んだとしても、紅茶ではまったく効果がなく、緑茶を飲まなくてはいけないのです。
他にも飲む量や、飲み方など、べにふうきの力を最大限に発揮してもらうには様々な特徴を知っておく必要があります。
そこでこの記事では、
・べにふうきとはそもそもどんなお茶なのか
・べにふうきの緑茶と紅茶の違い
・べにふうきの味の特徴
・べにふうきがなぜアレルギーの症状を緩和するのか
・べにふうきのダイエット効果
・べにふうきの効果を最大限にする飲み方
・べにふうきの副作用について
を紹介します。
これを読めば、べにふうきとはどんなお茶なのか知り、自分の悩んでいる症状に効果があるのか、アレルギー症状を緩和するためのべにふうきの効果的な取り入れ方などがわかります。
べにふうきの正しい取り入れ方を知って、べにふうきの緑茶を飲み、辛いアレルギー症状を和らげることに繋がれば幸いです。
1.べにふうきとは
「べにふうき」はアレルギー症状を緩和する効果があるらしい、と知っていても、そもそもべにふうきとは普通のお茶とどんな違いがあるのかわからない方も多いものですよね。
まずはべにふうきとはどんなお茶なのか、普通のお茶との違いについて紹介します。
1-1「べにふうき」はそもそも紅茶用の品種
「べにふうき」とは、お茶の木の品種のひとつです。
日本で栽培されているお茶の木の代表格は「やぶきた」ですが、それ以外にもたくさんの品種があります。
農林水産省に登録されているお茶の木の種類は、100種類以上あるのです。
べにふうきも、そんなお茶の木の種類のひとつになります。
べにふうきは、もともと、日本で紅茶・半発酵茶用として品種改良され、生まれた品種です。
1995年に日本で初めての紅茶・半発酵茶用として品種登録されました。
日本で栽培されている茶の木は緑茶を作るのに適していますが、茶葉を発酵させて作る紅茶にはあまり向いていないものでした。
おいしい国産の紅茶を作ろうとして、品種改良を行い誕生したのがべにふうきなのです。
1-2 べにふうきの茶葉にはアレルギーに効く「メチル化カテキン」が多く含まれる
べにふうきと他のお茶の木との違いは、「メチル化カテキン」が多く含まれているということです。
カテキンは他のお茶の品種にも含まれている成分ですが、べにふうきには「メチル化カテキン」というと別なカテキンが含まれています。
メチル化カテキンは、カテキンの一部が変化したもので、べにふうきなど一部の茶の木からとれる茶葉にしか含まれていません。
そして、メチル化カテキンには、他のカテキンとは違い、抗アレルギー効果があることがわかっています。
べにふうきがアレルギーに効果があるといわれるのは、メチル化カテキンを含んでいるからなのです。
1-3.紅茶用に加工する過程で「メチル化カテキン」が失われてしまう
メチル化カテキンは、茶葉を発酵させる途中で、酵素の働きによってなくなってしまうことがわかっています。
紅茶は、茶葉を発酵させて作るお茶です。
この発酵させる過程で、べにふうきに含まれるメチル化カテキンが失われてしまうのです。
べにふうきは、紅茶にすると甘い香りとマイルドなうま味が味わえるお茶です。
紅茶としてはおいしいのですが、メチル化カテキンが失われてしまうため、抗アレルギー効果は期待できなくなってしまうのです。
1-4「べにふうきの緑茶」なら最大量のメチル化カテキンが摂れる
べにふうきに含まれるメチル化カテキンの量は、お茶の品種の中で最大級となっています。
参考:茶 の 品 種,摘 採 期 と製 造 法 に よ る エ ピ ガ ロ カ テ キ ン 3-O-(3-O-メ チ ル)ガ レ ー ト含 量 の 変 動
メチル化カテキンの量は、「べにふじ」という品種が最も多いのですが、栽培が難しくほとんど流通していません。
購入できるお茶の葉の種類としては、最大級のメチル化カテキンを含んでいるのがべにふうきとなります。
また、先程紹介したように、メチル化カテキンは発酵させると消えてしまうものです
そのため、べにふうきの緑茶が最も多くのメチル化カテキンを摂ることができるお茶といえるのです。
普通の緑茶(やぶきた)にはメチル化カテキンは含まれない 日本で栽培されているお茶の木の約8割を占めるのが「やぶきた」です。やぶきたには普通のカテキンは含まれていますが、「メチル化カテキン」は含まれていません。 普通の緑茶を飲むだけではメチル化カテキンを取り入れることはできないのです。 メチル化カテキンの力を取り入れたいなら、べにふうきの緑茶を選びましょう。 |
1-6. 「べにふうきの緑茶」の味の特徴
べにふうきの緑茶の味の特徴は
・濃いめの緑茶のような味
・濃い抹茶のような香り
です。もともと紅茶用に開発された品種のため、緑茶にすると味が濃く、特に苦味や渋みが強めのお茶になります。香りも強く、まるで抹茶のようにお茶の香りが強く感じられます。
変わった味というよりは、慣れ親しんだ緑茶の味が少し濃くなった、といった感じなので飲みやすいのではないでしょうか。
2.べにふうきのアレルギー症状緩和効果
べにふうきの最も大きな特徴は「アレルギー症状を緩和する」という点です。
べにふうきがアレルギー症状を緩和するのは、べにふうきに含まれるメチル化カテキンが「ヒスタミンの放出を抑える」効果があるからです。
なぜヒスタミンの放出を抑えるとアレルギー症状の緩和につながるのかを紹介します。
2-1.ヒスタミンの放出を抑えてアレルギー症状を緩和する
べにふうきに含まれるメチル化カテキンは、アレルギー症状を引き起こすヒスタミンという物質が分泌されるのを抑えることで、アレルギー症状を緩和します。
くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどの辛いアレルギー症状を引き起こすのは、ヒスタミンという物質です。
花粉やハウスダストなどのアレルゲンが身体の中に入ると、ヒスタミンという物質が放出されます。
このヒスタミンが、アレルギー症状を引き起こす要因です。
ヒスタミンが脳に伝わると、アレルゲンを追い出すために鼻に指令が出て、くしゃみや鼻水が出ます。
またヒスタミンが知覚神経に伝わると、皮膚の痒みを引き起こすのです。
メチル化カテキンは、ヒスタミンが放出されるのを抑えることができます。
ヒスタミンが放出されなければ、くしゃみや鼻水、皮膚のかゆみなどの症状が起こりません。
メチル化カテキンを摂ることでヒスタミン放出量が減り、アレルギー症状が起こりにくくなるという訳なのです。
2-2.メチル化カテキンが効果を発揮するアレルギーの種類
メチル化カテキンを摂ることで症状が和らぐアレルギーは
・花粉症
・ハウスダストなどによる通年性アレルギー鼻炎
・気管支ぜんそく
などが挙げられます。
これらのアレルギーは、アレルゲンが体内に入り、ヒスタミンが放出されることで起こります。
アレルゲンが杉やヒノキなどの花粉であれば花粉症、ダニやハウスダストであれば通年性アレルギー鼻炎です。
気管支ぜんそくも、ヒスタミンが過剰に分泌されることにより、気管支に炎症が起こることから発症することがわかっています。
そのためべにふうきに含まれるメチル化カテキンを摂り、ヒスタミンの分泌を少なくすることで、症状の緩和につながるのです。
参考:気管支喘息、アレルギーとビタミンCとの関係について 日本ビタミンC研究会 藤井毅彦
3.べにふうきはダイエットにも効果がある
べにふうきの緑茶は、アレルギー症状を緩和するだけでなく、ダイエットにも効果があるとされています。
べにふうき緑茶にダイエット効果が期待できるのは
・食べ物に含まれる脂肪が身体に吸収されるのを防ぐ
・脂肪を代謝する力をアップする
という二つの効果があるからです。
それぞれについて詳しく紹介します。
3-1.食べ物に含まれる脂肪が身体に吸収されるのを防ぐ
メチル化カテキンは身体に脂肪が脂肪が身体に吸収されるのを防ぎ、そのまま身体の外へ排出させる高い効果があります。
そもそもカテキンには、脂肪の蓄積を防ぐ効果があることがわかっています。
カテキンには、食事で摂った脂肪を身体が吸収するのを防ぎ、そのまま体外へ排出させる効果があるのです。
脂肪分の多い食事と一緒にカテキンを含む緑茶を飲むことで、脂肪が吸収されるのを防ぎ、ダイエット効果が期待できるのです。
べにふうきに含まれるメチル化カテキンが持つ脂肪吸収を防ぐ効果は、普通の緑茶に含まれるカテキンの効果と同じくらいです。
しかし、メチル化カテキンは普通のガレート型カテキンよりも身体の中に長く留まることができます。
そのため、脂肪吸収を防ぐ効果が、普通のガレート型カテキンよりも高くなるのです。
参考:レポート05 身体に脂肪をつきにくくする茶カテキン~「ガレート型カテキン」が、食事の脂肪吸収を抑える~
3-2.脂肪を代謝する力をアップする
べにふうきに含まれるメチル化カテキンは、身体についてしまった脂肪を分解し、燃焼させる力をアップすることもできます。
もともと人間の身体は、ついてしまった体脂肪を分解し、エネルギーとして燃焼して消費する力が備わっています。
メチル化カテキンをはじめとするカテキンには、体脂肪を分解したり、燃焼させたりするときに必要な酵素の働きをアップする効果があるのです。酵素の働きがアップすることにより、脂肪が燃焼されやすくなり、ダイエット効果が高まります。
べにふうきに含まれるメチル化カテキンを摂ることで、ついてしまった体脂肪を燃やして、落としやすくすることも出来るのです。
3-3.べにふうきのダイエット効果は1日約100キロカロリー分
べにふうきのメチル化カテキンを摂ることで、少なくとも一日約100キロカロリー分、エネルギーが消費されることが期待できます。
普通の茶カテキン540mgを毎日摂ることで、一日当たり100キロカロリーのエネルギーが消費できることが研究結果からわかっています。
100キロカロリーを食べ物に換算した量は以下の通りです。
ごはん | お茶碗半分 |
食パン | 八枚切りを3分の2 |
りんご | 2分の1個 |
ポテトチップス | 18g約13枚 |
板チョコ | 約3分の1枚 |
また、100キロカロリーを運動で消費しようと思った場合の運動量は以下のようになっています。
ウォーキング | 約25分 |
ジョギング | 約15分 |
軽い散歩 | 約30分 |
自転車 | 約20分 |
水泳(クロール) | 約5分 |
メチル化カテキンは普通のカテキンよりも体内に留まりやすいため、普通のカテキン以上にエネルギー消費を促すことが期待できます。
そのため、最低でも一日100キロカロリーの脂肪消費は期待できるのです。
100キロカロリーと言うと、ごはん茶碗半分くらいのカロリーですから、すぐに痩せるというわけではありません。
しかし、15分のジョギングと同じカロリーを消費できると考えると、日ごろあまり運動できていない人にとっては大きな効果となります。毎日続けて飲むことで少しずつ体重が減る、あるいは少し食べ過ぎても体型を維持できるといった効果期待できます。
参考:茶カテキンの機能(2)「1日540mgで約10分のジョギングと同じ消費カロリー効果」
4.べにふうきの効果を最大限にする6つのポイント
べにふうきは味で選ぶというよりは、「アレルギー症状を緩和させたい」や「ダイエットをしたい」など目的を持って飲むお茶です。
期待する効果を最大限に発揮するために注意したいポイントは
①紅茶ではなく緑茶を飲む
②メチル化カテキン量は一日34mg以上飲む
③一日3回朝昼晩、時間を空けて飲む
④花粉症は1ヶ月半前から、通年性アレルギー鼻炎は3ヶ月飲み続ける
⑤ティーバッグタイプのお茶は沸騰後5分間煮出してから飲む
⑥さらに効果をアップしたい場合は生姜を加える
の6つです。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
4-1.べにふうきは紅茶でなく緑茶を飲む
べにふうきのアレルギー症状緩和効果やダイエット効果を期待するなら、紅茶ではなく緑茶を選びましょう。
べにふうきはもともと紅茶用として品種改良されたお茶の木ですから、味や香りはとても美味しい紅茶ができます。
しかし、紅茶にするためには発酵が必要です。べにふうきの葉に含まれるメチル化カテキンは、発酵すると消えてしまいます。
アレルギー症状緩和やダイエット効果を発揮するのはメチル化カテキンですから、メチル化カテキンが含まれる緑茶を選ぶことが大切なのです。
4-2.一日にメチル化カテキン34mg以上を飲む
アレルギー症状の緩和を実感するには、メチル化カテキンの量を一日34mg以上取り入れるようにしましょう。
メチル化カテキンの量が34mgよりも少ないと、アレルギー症状の緩和効果は起きにくいことがわかっています。
茶葉に含まれるメチル化カテキンの量は、メーカーによって異なりますから、あらかじめ含まれている量を確認して、34mg以上になるようにするのが大切です。
荒畑園のべにふうき緑茶の場合ならスティックタイプで4本、ティーバッグタイプで3包、粉末茶タイプで24g(付属のスプーン8杯分)でメチル化カテキンを34mg摂ることができます。
また、薄めたお茶を何倍も飲んでも、メチル化カテキンの量は満たされません。
推奨される茶葉の量と水の量を守り、メチル化カテキン量をきちんと摂るようにしましょう。
べにふうき緑茶はメチル化カテキン量が表示されているものを選ぶ! べにふうき緑茶の効果を実感するには、一日にメチル化カテキンを34mg以上摂る必要があります。 メチル化カテキン34mgといっても、販売されている茶葉によっては1包に含まれる量が異なるため、どれくらい飲めばいいのかわからないこともあります。 それを防ぐには、メチル化カテキン量がきちんと表示されているべにふうき緑茶を選ぶことが大切です。 |
4-3.一日3回朝昼晩、時間を空けて飲む
メチル化カテキンの効果を期待するなら、1日三回に分けて飲むことが大切です。
べにふうき緑茶に含まれるメチル化カテキンは、お茶として飲んだ後、およそ4時間ほどで体外に排出されてしまいます。
そのため、一日の必要量34mgを一度に飲んでしまうと、体外に4時間で排出されてしまい、効果が発揮されにくくなってしまうのです。
それを防ぐために効果的なのが、34mgを朝昼晩など時間を分けて飲むことです。
一日分を朝昼晩、3回に分けて飲むことで、メチル化カテキンが体内に留まる時間を増やし、効果をアップさせることができます。
他の緑茶のように、一日に何度も少しずつ飲むのではなく、薬のように朝昼晩に分けて定量を飲み切るようにしましょう。
4-4.花粉症は1カ月半前、通年性アレルギー鼻炎は3ヶ月飲み続ける
メチル化カテキンの力でアレルギー症状を緩和させたい場合は、花粉症なら1ヶ月半前、通年性アレルギー鼻炎は3ヶ月以上続けて飲み続けることが大切です。
メチル化カテキンは、ある程度飲み続けることで体内で効果を発揮します。
そのため、飲んですぐには効果を実感しにくいのです。
花粉症の症状を緩和したい場合は、花粉が飛ぶ1ヶ月前から飲むことで、鼻水や目のかゆみなどの症状が和らぐというデータが出ています。
通年性アレルギー鼻炎の症状を緩和したい場合は3ヶ月を目途に飲み続けると、症状の緩和を感じる人が増えるというデータがあります。
一日、二日飲んで効果がないと決めるのではなく、ある程度の期間飲み続けてから判断するようにしてください。
4-5.沸騰させたやかんで5分以上煮出してから飲む
べにふうき緑茶の効果を実感するには、メチル化カテキンの量が大切です。
メチル化カテキンをしっかりと抽出するには、沸騰したお湯の入ったやかんにべにふうき緑茶のティーバッグを入れ、5分間しっかり煮出すようにしましょう。
メチル化カテキンはお湯の温度が低いと抽出されにくくなります。
しっかりと沸騰させたお湯にティーバッグを入れてから、5分間煮出しましょう。
急須を使って淹れるより、グラグラと煮出すことでよりメチル化カテキンが抽出されやすくなります。
一日分をまとめて作ってもOK べにふうき緑茶は一日分を一度に作っても大丈夫です。一日分をまとめて淹れる場合は、水750mlに対してべにふうき緑茶のティーバッグ(3g)を三包入れて煮出してください。 |
粉末タイプは煮出さなくてOK べにふうき緑茶には、手軽に飲める粉末タイプがあります。粉末タイプはすでにメチル化カテキンが抽出されているため、煮出す必要はありません。決まった量の熱湯で溶かして、すぐに飲み切りましょう。粉末タイプは作り置きすると雑菌が発生しやすくなる、日光性過敏症の原因となる物質が発生する可能性があるため、作ったらすぐ飲んでください。 |
4-6.さらに効果をアップしたい場合は生姜を加える
べにふうき緑茶に含まれるメチル化カテキンのアレルギー症状緩和効果をアップしたいなら、生姜をプラス加えて飲みましょう。
べにふうき緑茶に生姜エキスを入れることで、アレルギー症状を緩和する効果がアップするというデータも出ています。
べにふうき緑茶1杯に、すりおろした生姜を耳かき一杯ほど入れてみるのがおすすめです。
特にホットのべにふうき緑茶に入れると生姜風味で美味しく飲めます。
参考:「べにふうき」緑茶のスギ花粉症状軽減効果とショウガエキス添加の増強効果
5.べにふうきに副作用はないが、カフェインが気になる場合は対策を
べにふうき緑茶の効果は取り入れたいけれど、副作用があるか心配という方もいます。
べにふうき緑茶の副作用について解説します。
5-1.副作用が起こった症例はない
べにふうき緑茶には、重篤な副作用が起こったという症例はありません。
ただし、カフェインが含まれているため、飲み方や他の食べ物、飲み物との組み合わせに注意が必要です。
5-2.カフェインは含まれているので摂りすぎには注意
べにふうき緑茶には、他の緑茶と同じようにカフェインが含まれています。
カフェインには
・眠気覚まし
・利尿作用
・自律神経の働きを高める
・集中力を高めて作業能力を向上させる
などの効果があり、決して悪いものではありません。
しかし、摂りすぎてしまうと身体に影響が出てしまうことがあるため、量に注意が必要です。
5-2-1.カフェインの摂りすぎで起こる副作用
カフェインを毎日大量に取り続けると、カフェイン中毒という症状になることがあります。
カフェイン中毒になると
・頭痛
・吐き気
・胃痛
・自律神経の乱れ
・貧血
などの症状が起こることがあります。
カフェインを摂りすぎてはいけないといわれるのは、このためです。
5-2-2.カフェインの一日の摂取上限
カフェインをどれだけ摂っても大丈夫かという量は、年齢や体格、カフェインを分解する能力に寄っても異なります。
食品安全委員会がまとめた、WHOや各国の保険機関が出しているカフェインの摂取上限は以下の通りです。
年齢など | カフェインの上限 |
健康な大人 | 1日400mg |
妊婦 | 1日300mg |
授乳中の女性 | 1日200mg |
子ども 4歳~6歳 | 1日45mg |
子ども 7歳~9歳 | 1日62.5mg |
子ども 10歳~12歳 | 1日85mg |
子ども 13歳以上 | 体重1kg当たり2.5mgまで/1日 |
5-3.べにふうきのカフェイン量
べにふうき緑茶のカフェイン量は、一般的な緑茶とほぼ同じです。
一般的な煎茶に含まれるカフェイン量は、100ml当たり20mgですから、べにふうき緑茶の適量である一日750mlに含まれるカフェインは150mgとなります。
健康な大人がべにふうき緑茶を適量飲んだとしてもカフェイン中毒になる可能性はほとんどありません。
ただし、妊婦さんや授乳中の方、子どもなど、カフェインの摂取上限が少ない場合は注意が必要です。
妊婦さん、授乳中の女性の場合はべにふうき緑茶一日分でカフェインの摂取上限に近づいてしまいます。コーヒーなど他の飲み物や食べ物でカフェインを摂らないようにしましょう。
小さな子どもの場合は、べにふうき緑茶を飲むのは避けた方が無難です。
5-3-1.カフェインが気になる場合は他のカフェイン入り飲み物を控える
妊娠中、授乳中など、カフェインの摂取量が気になる方で、べにふうき緑茶を取り入れたい場合は、コーヒーや紅茶など他のカフェイン入りの飲み物を控えるのがおすすめです。
食品名 | カフェイン量 |
インスタントコーヒー | 114mg/1杯(200ml) |
紅茶 | 60mg/1杯(200ml) |
煎茶 | 40mg/1杯(200ml) |
エナジードリンク | 36~150mg(1缶あたり)※製品によってカフェイン量が異なる |
最近流行のエナジードリンクは、1本当たり150mgものカフェインが含まれているものもあります。
カフェイン中毒を防ぐには、エナジードリンクは避けておくとよいでしょう。
5-3-2.べにふうきに生姜を加えて少量でも効果をアップさせる
妊娠中や授乳中で、カフェイン量を気にしてべにふうきを飲む量を制限する場合は、べにふうき緑茶に生姜を加えて飲むのがおすすめです。
べにふうき緑茶に生姜を加えると、メチル化カテキンの働きがアップし、べにふうき緑茶だけで飲むよりもアレルギー症状緩和効果がアップすることがわかっています。
カフェイン量を減らすために一日に飲む量を減らすなら、べにふうき緑茶1杯に対して耳かき一杯分のすりおろした生姜を加え、少量でも効果をアップさせましょう。
参考:「べにふうき」緑茶のスギ花粉症状軽減効果とショウガエキス添加の増強効果
6.荒畑園のべにふうきならおいしくて効果あり
荒畑園のべにふうき緑茶は、飲みやすいだけでなく効果もしっかり期待できます。
荒畑園のべにふうき緑茶のおすすめポイントを紹介します。
6-1.メチル化カテキン量が表示されている
荒畑園のべにふうき緑茶は、ティーバッグもスティックタイプもメチル化カテキン量が表示されています。
アレルギー症状の緩和には、一日当たり34mgのメチル化カテキンを摂る必要があります。
しかし、べにふうき緑茶の中にはメチル化カテキンの含有量が表示されていないものがあるのです。
これでは、一日どれくらい飲めばよいのかわかりません。
荒畑園のべにふうき緑茶は、メチル化カテキン量がきちんと表示されています。
・ティーバッグは一日3包9g
・スティックタイプは1日4本2.4g
・粉末茶タイプは1日に付属スプーン8杯2.4g
を飲めば、34mgのメチル化カテキンを摂ることができるのです。
適量をしっかり飲めるので、より効果が実感できます。
6-2.独自製法で飲みやすい!
荒畑園では、べにふうきの持つメチル化カテキンの力を最大限生かせるよう、メチル化カテキンの量を維持しながらも苦味を抑えた低温乾燥の独自製法にこだわっています。
カテキンは、お茶の渋みや苦味を生み出す成分でもあります。
そのため、メチル化カテキンが多ければ多いほど、苦味や渋みが強くなってしまうのです。
荒畑園独自の低温乾燥は、メチル化カテキンの量は維持しながら、苦味を抑えることができます。
そのため効果は高いのにおいしく飲みやすい緑茶になるのです。
6-3.機能性表示食品なので安心
荒畑園のべにふうき緑茶は、静岡で初めて機能性表示食品として消費者庁に受理されました。
きちんと効果をお伝え出来ることで、より安心して飲んでいただけます。
7.まとめ
べにふうきについてご紹介しました。
べにふうき緑茶は、アレルギー症状の緩和やダイエット効果が期待できるお茶です。
アレルギーなどにお悩みの方は、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか?
最後にべにふうきについてまとめておきます。
◎べにふうきは紅茶用として生まれたお茶の木の品種
べにふうきはお茶の木の品種のひとつです。
もともと紅茶用として品種改良され、生まれました。
◎他のお茶の木との違いはメチル化カテキンが葉に含まれていること
べにふうきと他のお茶の木との大きな違いは、メチル化カテキンという特別なカテキンが含まれているという点です。
カテキンは、お茶の木特有のポリフェノールです。
お茶の苦味や渋みを生み出すだけでなく、抗菌・殺菌効果や抗ウイルス効果があります。
◎べにふうきには最大級のメチル化カテキンが含まれる
メチル化カテキンが含まれる品種は他にもありますが、栽培がしやすく最大限の量が含まれているのはべにふうきです。
◎メチル化カテキンは紅茶すると消えてしまうためべにふうき緑茶がおすすめ
メチル化カテキンは、茶葉を紅茶へと加工するために発酵させると消えてしまいます。
そのため、メチル化カテキンの効果を取り入れたいなら、べにふうき緑茶がおすすめなのです。
◎メチル化カテキンはアレルギー症状を緩和する効果がある
花粉症や通年性アレルギー鼻炎などの辛い症状を引き起こすのは、細胞からヒスタミンという物質が出るからです。
メチル化カテキンは、このヒスタミンが放出されるのを防ぐ効果があり、アレルギー症状を緩和することができるのです。
◎メチル化カテキンは花粉症、通年性アレルギー鼻炎、喘息に効果がある
メチル化カテキンはヒスタミンの放出を抑えます。
そのため、ヒスタミンが原因となる花粉症、通年性アレルギー鼻炎、喘息などの症状緩和に効果を発揮するのです。
◎べにふうきに含まれるメチル化カテキンにはダイエット効果もある
カテキンには、食べ物に含まれる脂肪が身体に吸収されるのを防ぐ効果があります。
メチル化カテキンも同じように脂肪の吸収を防ぐ効果がありますが、他のカテキンよりも身体に長く留まることができるため、よりダイエット効果が期待できるのです。
◎べにふうき緑茶の効果を最大限にする6つのポイントは
①紅茶でなくて緑茶を選ぶ
紅茶は発酵させることでメチル化カテキンが失われてしまうため、緑茶を選びましょう。
②メチル化カテキンは一日34mg以上飲む
メチル化カテキンを1日34mg以上飲むことで、アレルギー症状の緩和ができたというデータが出ています。
一日34mg以上飲むようにしましょう。
③一日三回に分けて飲む
メチル化カテキンはおよそ4時間ほどで体外に排出されてしまいます。
メチル化カテキンの効果を保てるよう、一日三回朝昼晩に分けて飲むのがおすすめです。
④花粉症は花粉が飛ぶ1カ月半前から、通年性アレルギー鼻炎は3ヶ月飲み続ける
花粉症の場合は、花粉が飛び始めてから飲むよりも、花粉が飛ぶ1カ月半前から飲むと効果が出やすくなります。
通年性アレルギー鼻炎の場合、効果を実感できるまでには3カ月ほどかかります。
まずは続けてみることが大切です。
⑤ティーバッグは沸騰後5分煮出す
メチル化カテキンは沸騰させたお湯で煮出すことで抽出されやすくなります。
ティーバッグタイプの場合は沸騰させた後、5分間煮出すようにしましょう。
⑥生姜を加えて飲むと効果アップ
メチル化カテキンは生姜を加えるとアレルギー症状の緩和効果が高まります。
お茶1杯につき、すりおろした生姜を耳かき一杯分入れるのがおすすめです。
◎べにふうきには副作用はない
べにふうきには、副作用が起こったという症例はありません。
しかし、他の緑茶と同様にカフェインは含まれているので、他の飲み物との組み合わせに注意が必要です。
カフェインの一日の最大摂取量は以下の通りです。
年齢など | カフェインの上限 | 飲み物に換算した量 |
健康な大人 | 1日400mg | コーヒーマグカップ3杯 |
妊婦 | 1日300mg | コーヒーマグカップ2杯 |
授乳中の女性 | 1日200mg | コーヒーマグカップ1杯 |
子ども 4歳~6歳 | 1日45mg | |
子ども 7歳~9歳 | 1日62.5mg | |
子ども 10歳~12歳 | 1日85mg | |
子ども 13歳以上 | 体重1kg当たり2.5mgまで/1日 |
べにふうき緑茶をアレルギー症状緩和のために適量飲む場合は、大人であればカフェインの摂りすぎにはなりません。
ただし、妊娠中の方やお子さんの場合は、べにふうき緑茶を飲むことでカフェインの取りすぎになってしまうこともあります。
健康な大人であっても、べにふうき緑茶だけでなく、コーヒーやエナジードリンクなどカフェインを多く含む飲み物を摂りすぎてしまえば、カフェイン中毒の症状が起こります。
食品名 | カフェイン量 |
インスタントコーヒー | 114mg/1杯(200ml) |
紅茶 | 60mg/1杯(200ml) |
煎茶 | 40mg/1杯(200ml) |
エナジードリンク | 36~150mg(1缶あたり)※製品によってカフェイン量が異なる |
他の飲み物、食べ物などの組み合わせに注意しましょう。
カフェインの量を減らすためにべにふうき緑茶の量を減らす場合は、生姜を入れて飲むとアレルギー症状緩和効果が高くなるのでおすすめです。
◎荒畑園のべにふうき緑茶はおいしくて効果も期待できる
荒畑園のべにふうき緑茶は、メチル化カテキンの含有量がしっかり表示されています。
・ティーバッグは一日3包9g
・スティックタイプは1日4本2.4g
・粉末茶タイプは1日に付属スプーン8杯2.4g
を飲めば、34mgのメチル化カテキンを摂ることが可能です。
またメチル化カテキンの量を維持しながら、苦味を抑えることができる低温乾燥の独自製法にこだわって作っています。
おいしく飲みやすいだけでなく、効果もしっかり期待できる緑茶です。
この記事が、アレルギー症状に悩む方のお役に立てば幸いです。